叶わなかった
夢もあった
騎士になりたかった
子供の頃から
ずっと
それでも
手になじんだはずの剣さえ
おれには重くて
あまりにも重くて
剣を手放す道もあると
いつから考え始めただろう
叶えることのできた
夢もあった
君が好きだった
出会った頃から
ずっと
それでも
想いを叶えるよりも
君を見守り
傍にいられれば良かった
君に想いを伝えようと
いつから考え始めたのだろう
負け惜しみではなくて
叶わなかったことに
悔いのない夢だった
精一杯努力したから
別の道を歩みたいと
素直に思えたから
叶えられなかった夢の分
君の傍にいられる
決してマイナスだけではない
そんな結果に満足できた
剣を手に持たなくとも
目標とする人に変わりはない
同じ道でなくとも
おれはあの人のように
傍らの人を護りながら
生きていける
この道に、悔いはない