解けない魔法
普段は素朴な村が
イルミネーションに彩られる
モミの木のツリーが
広場に置かれ
周りの枯れ木には
青白い光が灯る
夜がふける頃
青いマントがひるがえり
隣には雪の妖精のような
白に染まった少女が立つ
交じり合う互いの色に
嬉しそうに頬を緩め
ほんの少し照れくさそうに
きらびやかな木立を見上げる
二人の首を包み込む
色違いのマフラーは
彼女からのプレゼント
淡い色彩でまとめられた
彼女の手にある花束は
彼からのプレゼント
星空を見上げ
ツリーに目を向け
互いを見つめあう
人がまばらになった頃
冷たくなった手を取り合い
名残を残すこともなく
仲間の待つ場所へと帰る
仲間から恋人へと
聖夜が過ぎても
解けない魔法がかけられた