届かない祈り


こんなこと言ったら、パステルは馬鹿だって笑う?

どんなことをいわれても、それでも私は
おばあさまが好きなのね。

根は悪い人じゃないの。口は悪いけどね。
それに言われたら言い返すなんて大人気ないことでしょう?

それに大好きな貴方がいて、あの人がいて
私今、すごく幸せよ。

私、あなたが大好きよ。




なんて…
もう私の声は貴方にとどかないけど。
でもねパステル。
私たち信じているから

貴方が…
何かを憎むわけでもなく、
闇にのまれてしまうわけでもなく、悲しみでも裏切りでもなく
ただありのままの貴方で生きていってくれることを
信じているから。

それに、この世界はあまりに冷えるから 
ここまでくるようなことだけはしないで。
約束してね?

ちゃんと食べてる?何か困ってない?
自分で洗濯もして、朝はちゃんと起きるのよ?
それに貴方なんでも無理をするから、お母さんすこし心配なの。


私たちの可愛い娘
パステル…
『貴方が大好きよ…』


神様 どうか…
この声が聞こえているなら、せめて後一回でも
この声をあの子に届けてください。

抱きしめることは叶わないなら
せめて声だけでも


届けてください…






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