そういうの


甘いお菓子の積まれた場所に
そぐわない目線を向ける

何度こうして
逡巡を繰り返しのかしら

渡すわけないじゃない
どうしてわたしが渡すのよ
あいつは甘いものが嫌いだし
そうでなくったって
わたしとあいつは
そういうのじゃないのだから

伸ばしかけた手を引っ込めて
ためらいがちに背を向ける

バレンタインまで後十日
シルバーリーブまで三日かかるとして
残された猶予は一週間

誘惑に負けて
あの箱に触れる日は
おそらくそれほど遠くはない

だってわたしは
本当のところは
あんたと「そういうの」になりたいのだから





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