ライラの花咲く小高い丘へ


厳格なお婆様
好きにはなれなかったし
とても苦手だった

たまに手紙を送る今は
少しだけ前と変わった
寂しい寂しいお婆様
お母さんを嫌ってたわけじゃないし
わたしを嫌いなわけでもない
それはわかってきたけど

それでも
会いに行こうとは
一度も思わなかった

忙しいから
クエストがあるから
〆切りがあるから
言い訳には事欠かないけど

そんなときに
背中を押してくれたのは
やっぱりいつも

パステルってさ
じーさんとかいないの?
軽い口調で
手紙を書いてたことも
あなたは知ってたね

敵わないよね、クレイには
いつもいつも思うこと
毎回のように驚くこと

上手くいってないことを
全部あなたに話した
あなたはただ耳を傾けて

聞いてくれる人がいる
それだけで
心が軽くなって
勇気が出てくる

次のクエストが終わったら
お婆様を訪ねてみようか
あたたかく迎えてもらわなくても
少しでも話せたらいい

そして、いつか
言葉を交わして
心を交わせるように

今はまだ
遠い道のりだけど
踏み出さないと
いつまでもたどり着けない

だから、頭を上げて
顔を上げて
堂々と訪ねに行こう
ライラの花の咲き誇る
小高い丘のお屋敷へ





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