恐れ



思いはどうして
こんなにも移ろいやすいのだろう

はじめは友達だった
一緒にいるうちに仲間になった
同じ屋根の下で暮らすうちに
妹のように思えてきた

思いはどうして
こんなにも移ろいやすいのだろう

いつから
君を好きになっていたんだろう

自覚はしても
行動には移せなかった

流転する思いが
また変わってしまったら

友達から仲間になったように
仲間から妹のようになったように
おれの想いがまた変化してしまったら

そんな恐怖が
心のどこかに存在していた

傍にいたい
触れていたい
抱きしめたい

その気持ちが
永劫のものとなりえるだろうか

今なら確信さえできる
でも
一年後は?
三年後は?
十年後は?

おれは本当に君を
幸せにできるのか?

逡巡が心に張り付き
ためらいが足枷となる

伝えてしまえば
取り消すことはできない
取り消したくなんかない

だけど
不定形な未来に
何の約束ができるだろう

おれを見つめる君の瞳に
応えることはできるだろうか

応えて後も
明るい道を歩けるだろうか

君の笑顔を
曇らせたりしないだろうか

想いはもう
移ろったりしないだろうか





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