一ヶ月前の贈り物に
特別な意味なんてなかっただろうけど
おれは、パステルが好きだから
まっすぐにわたしを見ながら
いつかもらったものよりも
何倍も大きな花束を渡された
ルーミィにねだられて
甘いチョコレートを作って
五等分にして包んだ
それは確かに
特別な意味を持ってなかったけど
特別な想いがなかったわけじゃない
そばにいると安心できる
心が和んで幸せになれる
笑顔を見ると笑顔になれる
そんなあなたが好きだと気がついても
完璧すぎるあなたには
わたしは不釣合いだったから
いつも気づいてくれて
弱音を吐き出してくれて
目が覚めるとあなたの心配そうな顔
そんな近さが
当たり前になって
そんな関係に
ほんの少し期待をして
だけど
本当は遠い人なんだと
住む世界が違うのだと
否応もなく知らされたから
諦めることも
見ない振りもできなくて
想いを深く沈めこんだ
その想いがまだ存在していることを
あなたの言葉が教えてくれた
ごまかしようのない喜びが
全身を駆け巡る
花束を片手に持ったまま
クレイに抱きついた
流れ落ちる涙を
誤解されたくはなかったから
そっと髪を撫でながら
背中を軽く叩いてくれる大きな手
引きつれてしまった喉は
肝心な言葉を紡げないままだけど
もう少しだけ待ってくれたら
ちゃんと言葉でも伝えるから