3月14日
ホワイトデー
2月14日にもらった、パステルからのチョコ。
きっと、パステルにとっては「仲間」という気持ちでくれたチョコ。
だけど、俺は「恋人」という関係を求めて何かを送ろうと思う。
「さて、何にするか・・・」
街を適当に歩いてみる。
すると、一軒の妙な店の前で足が止まった。
「少し、覗いてみるか・・・」
俺は吸い込まれるように店に入っていった。
「いらっしゃい!」
可愛らしい・・・子供の声が聞こえた。
・・・が、人の気配がまったくしない。
ただ、妙な動物がいるだけで・・・
耳が長くて、先っちょでたれている。
角が生えていて、額には宝石のようなものが埋め込まれていた。
薄い羽・・・妖精のような羽をつけて尾はふさふさで体全体を隠すほどの大きなものだった。
瞳は青く毛の色は淡い青だった。
「何じろじろ見とんねん」
動物は、しっかりと俺の方を向いて口を開いて喋っている。
俺は口をポカンと開けていた。
「まぁ、ええわ。んで、用は、これやな・・・」
うさぎは箱から二つの輪(たぶん、ブレスレット)を取り出して俺の手の上に置いた。
「彼女に、しっかりハートを伝えるんやで!!」
それと・・・とうさぎは付け足した。
「うちの名は、フィーリングや」
そういうと、うさぎは消えていった。あの、妙な店ごと。
「なんだったんだろ・・・」
手にあるブレスレットを見つめながら俺は呟いた。
みすず旅館に帰って、すぐにパステルのところにいった。
俺の気持ちを伝えに・・・