重なり合う時の中で


朝、目を覚ますと
枕もとにプレゼント
なんだろう
誰からだろう

もしかして
もしかすると
期待に胸をふくらませて
わくわくしながら
かわいい包みを開いた

箱の中には銀色の懐中時計
時計を手にとることだって
めったにないのに
しげしげと眺めてると
時計の裏に刻まれた
短い文字に気が付いた

着替えることさえしないままで
隣の部屋に飛び込んだ
たった一人起きていた
あなたに飛びついた

ありがとう、クレイ
すっごく嬉しい
これで冒険の最中でも
いつでも時間がわかるね
でも、高くなかった?

わたしが聞くと
中古だとか
安くしてもらったとか
しどろもどろなクレイの様子で
自分の大胆な行動に気がついた

慌てて離れて
笑ってごまかして
でも、もう少しだけ
くっついていたかったな

そんなことを考えて
一人で勝手に赤面してると
おそろいなんだと
クレイが金色の懐中時計を取り出した

二人一緒の願いだったから
おれが叶えたかったんだ
ずいぶん時間がかかったけど

いつか同じことを言った
その時のこと
覚えてるんだね

わたしも忘れてないよ
ずっと覚えてたよ
クレイとの思い出の一つ一つ
色褪せてしまっても
きっと覚えてる

二つの時計は
二人の間で
同じ時を刻み続ける
いつまでも、ずっと





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