悲しげな瞳が
ひどく印象に残った
いつか
どこかで
見たことがあるような
故郷にいた頃に
ほんの数回
傷ついたような
寂しそうな
そんな瞳を見た覚えが
その時わたしは
何をしていたのかしら
誰かと遊び
誰かと笑い
無邪気に触れ合っていたような
かすかな記憶が
脳裏に蘇る
そして、今もまた
あんた以外の人が
わたしの目の前にいる
だから何だっていうのよ
そんなことくらいで
そんなに悲しそうに
何度目なのかしら
そんな瞳を向けられるのは
気づかない間に
そんな瞳をさせていたのね
気弱なあんたなんて
らしくないわよ
嫌なら嫌で
はっきり言えばいいのに
そしたらわたしだって
いくらでも反論するのに
見てるだけなの?
何も言わないの?
どうして何も
言ってくれないの