月食

「ねぇねぇ、今日って月食なんだって。みんなで見に行こうよ♪」
    パステルが印刷屋から帰ってくるなりそう言った。
「げっしょくってなんだおう?」 
 お絵かきをして遊んでいたルーミィがパステルに聞く。
 それに答えたのはキットン。
「月食というのはですねぇ、太陽と月の間に我々の世界が入り込んで月が欠けてい く現象のことですよ」
 得意そうに解説する。
 そのキットンの頭をトラップが叩いた。
「んな言葉がルーミィに分かるかよ」
 見るとルーミィはさっぱり分からないといった顔をしている。
 それを見てクレイが分かりやすく説明した。
「月食はね月が段々となくなっていくんだよ」
「お月さんがなくなうんかぁ。すごいおう」
 一応理解したようなルーミィの頭をクレイは撫でて誉めておいた。
 そしてパステルに向き直る。
「で、その月食が今夜あるんだ」 
「そうなの。ねっ、いいでしょクレイ」
 クレイがパステルのお願いを断れるはずがなかった。

 その夜……
「なんで雷がなってるわけぇ〜!!」
 パステルの叫びさえも雷鳴が消していた。


HPへ 小説の部屋へ