原稿の行方


天気のいい昼下がり、クレイはのんびり剣の手入れをしています。
「いい天気だよなぁ〜」
天気につられて、アクビまで出てきます。
そこに…

「ない―――――!!」
パステルの叫び声が響きます。
「どうかしたのか?」
クレイがパステルの部屋に入り、聞きました。

「あ、クレイ。原稿知らない?!」
「いや? 昨日の夜書いてたんじゃないのか?」
パステルの部屋から、夜遅くまで灯りがもれているのをクレイも知っています。
「うん。今日持って行かないといけないから、頑張って書き上げたんだけど…」
「ないのか?」
クレイが心配そうに聞きます。
「そのまま寝ちゃって…。で、さっき目が覚めたら机の上に置いといた原稿がないの」
パステルも困り顔。

「とりあえず、もう一度探してみよう」
クレイの提案で2人はパステルの部屋を探し始めました。
机を壁から離して隙間を見たり、ベッドの下を覗いたり…。
「窓から落ちたのかなぁ?」
部屋から出て庭も探しましたが、やっぱり見つかりません。

「もう1回、書くしかないよね…」
泣きそうな顔でパステルが言いました。

「おや、パステルとクレイ。そんなところで何してるんですか?」
キットンが通りがかりました。
「パステルの原稿がなくってさ、2人で探してるんだ。キットン知らないか?」
クレイが答えると、キットンは少し間を置いて
「さっきルーミィが『パステルのお手伝いをする』といって出かけてましたが…?」


「「えぇっ?!」」
パステルとクレイの声がハモリ、玄関からも元気な声が聞こえてきました。

「たらいまー♪」
「ただいまデシ!」







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