冒険に行く朝みたいに、ぱちっと目が覚めた。
身体を起こして、身支度を整える。
髪のリボンをきゅっと結んだ。
冒険に行くわけでもないし、締め切りが迫ってるわけでもない。
誰かの誕生日でも、イベントがあるわけでもない。
だけど、今日は特別な日。
きちんと支度をして、朝から気合を入れなきゃいけない日なんだ。
だって今日は、クレイに告白するって決めてるんだから。

クレイたちとパーティを組んでもうだいぶ経つ。
パーティは家族みたいで、みんなといるととっても楽しくて安心できて、幸せになれる。
そんなパーティにいられるのに、それ以上を望むのはいけないことなのかもしれない。
今までどおり、みんなでわいわいやっていけれれば、それが一番良かったのかもしれない。
だけど、わたしは気づいてしまったんだ。わたしの気持ちに。
クレイを好きだっていう、自分の想いに。
気づいてからは、なんとなくクレイの傍にいづらくて、でもそこにいたくて。
落ち着きを無くして、どうしていいかわからなくなってた。
慣れてるはずのクレイの態度にも、あがっちゃってまともにしゃべれない。
変に意識して、中途半端なままよりも、クレイにきちんと伝えたい。
これからも、今までみたいに、当たり前のようにクレイの隣にいたいから。
原稿を書き終わった次の日を、告白の日に選んだ。
原稿が途中だと気になっちゃうし、振られたらとてもじゃないけど、続きなんて書けそうにない。
もしも、上手くいったとしたら、その後に原稿書かなきゃいけないっていうのもムードがないもんね。
鏡の前で深呼吸した。


どうしようかな。

A、ルーミィとシロちゃんを起こす

B、一人で井戸に顔を洗いに行く








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