「...だ、いや...」
ん?
だれかの寝言かな?
見ればパステルが言ったみたいなんだけど
「...おと..さ、ん...おかあさ...ん」
パステル
「いや...いやーー!!」
閉じた瞳から、涙が溢れてる
「パステル」
少し肩を揺するとパステルはふっと目を開けた
おれを見ているようで、見てない
「ジョシュア、おとうさんたちは」
そう言っておれの胸に飛び込んできた
昔の夢、パステルのおとうさんとおかあさんが亡くなった時の夢を見ていたんだろう
「パステル...」
そっとパステルを抱きしめて、ゆっくり、ゆっくり背中を撫でて
「大丈夫、夢だから...夢なんだから」
そのまま、時間が過ぎていく
おれの胸のなかで、少しずつ、少しずつ落ち着いたパステルはそのまま眠ってしまった。
もう大丈夫だろう。そう思ってパステルをもう一度寝かそうと思ったら
「あれれ?」
ぎゅっと握られたおれの服。
まるで子供のように
「仕方ないなぁ」
ひとつ呟いて、そっとパステルの頬にある涙を拭った
見上げれば満点の星空。
今にも降りだしそうな、星空だった。
「ふわぁぁぁ」
結局あの後トラップと交代できなかったから、眠いこと眠いこと
そんなおれの肩に、当のトラップが手をおいて
「クレイちゃん、役得!」
「ん?」
ニヤっと人の悪い顔をして、
「知ってんのは、星だけじゃないんだぜ?」
「!?」
おれの驚く顔を見て少し頷いて、トラップは手を差し出した
「なんだよ」
「口止め料」
...ガクッ
頬へのKISS代 200G
安いのやら、高いのやら...
でも
「クレイ!!はやくー!」
笑っておれを呼ぶパステル
KISSが200Gならパステルの笑顔は?
クスリと笑うおれに
「クレイーー!!」
もう一度おれを呼ぶパステル
「今行く!」
そうだよな
値段なんかつけられない、よな♪
−fin−