バイトが終わると
店先に君がいた
「散歩してたんだ」
そう告げる君と
並んで帰った
三日前は原稿を届ける帰り
一週間前は買い物帰り
その前は猪鹿亭に行くところ
何度目に君は
素直に言ってくれるだろう
何度目におれは
素直に聞けるだろう
たまにいる君と
並んで帰る時間
何にも変えがたいその時間を
確実なものとするために
店から出る瞬間
いつも期待してることを
そっと君に囁いた
照れたように笑う君と
並んで歩くこの時間が
日課になるかもしれない
そう思えるような
そんな笑顔だった