デスアーマー


まだ俺が小さかった頃に・・・

お前の夢は?と俺に問う貴方の背中は今も目に焼き付いていて。
まだ小さかった俺の手を引いてくれた貴方の手はとても大きかった。

夕焼けの日差しで見上げる貴方の顔は
影が差していて、目を凝らしても見えなかった。
でも手を引いてくれる大きな手は 嬉しくて

『僕の夢は・・・お父さんやおじいちゃんみたいな立派な騎士になる事!』
『はははッ!そうか。じゃあ今から沢山練習するんだぞ!そしたら
おじいちゃんも喜ぶからな!』
『本当?』


貴方の手はとても大きかった。
微笑んでくれればそれが嬉しくて
必死になって剣をふっていた。

でも

でも 幼稚園スモッグとランドセルがいらなくなる頃
剣の重さを知った。
『馬鹿もんが!!』
『お、おじいさまッ!』
『わしはお前をそんなやわに育てた覚えはないわ!』
『やめてくださいおじいさま!クレイ大丈夫?!』
初めてのその衝撃に 俺は母の手を取る事もなく呆然としていた。
その時殴られた頬は今でも痛いんだよ。


俺はきっと
何も見えない道を
重いアーマーと剣をつけて
手探りで歩いてるんだ。

まぶたの下に あの時の父の背中を焼き付けて。
重いアーマーと  重い剣をさげて
時々後ろを振り返りながら・・・・・ ・ ・ ・


時々  あの時の父の言葉を
・・・繰り返しながら。

オマエノユメハ・・・?



俺の


俺の夢は・・・・・

おれの ゆめは・・。



HPへ 戻る