青空になる


クエストの帰り、オレたちは偶然見つけた草原で休憩を取る事にした。
みんな疲れているのか、食事を終えると、その場に寝そべり昼寝を始めた。
「クレイも休んだら?わたしが起きてるし」
後片付けをしながらパステルが言う。
「ああ、そうさせてもらうよ」
オレは軽く頷き、トラップたちを見習って、その場に寝そべった。
視線の先には、どこまでも続く青空が広がっていた。
蒼く澄んだ空。風に流れる白い雲。優しく照り付ける太陽。
オレは眠るのも忘れ、その青いキャンバスを見つめていた。
「クレイ、どうしたの?」
不意に視界いっぱいにパステルの笑顔が飛びこんできた。
優しい眼差しでオレの顔を覗き込んでいる。
「ん……空を見てたんだ」
「空?」
パステルは顔を上げ、空を見上げた。
「綺麗な空だと思ってね」
「確かにそうだね……」
パステルはオレの横に腰を下ろし、その場に寝そべった。
しばらく2人で空を眺めていると、突然パステルが口を開いた。
「この空はクレイだね」
「え……?」
「青はクレイの色だもん」
そう言って、ニッコリと微笑む。
「……じゃあ、パステルは雲と太陽だね」
「どうして?」
「白はパステルの色だろ?それに、この髪の色が太陽の光みたいだ」
オレはパステルに向って手を伸ばし、その髪を撫でた。
「だったら、こうしていれば、あの青空になれるね」
パステルはオレの胸に顔を埋めた。
オレはそっと彼女の身体を抱きしめた。

君を連れて行くよ 悲しみの無い未来まで。
君がくれた笑顔だけ ポケットにしまって
僕は 青空になる……


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