愛の証


言わなくても分かってるだろ、なんて
そんなの男の勝手じゃない?

女だって、たまには愛の証が欲しいのよ。




「ねーねー、トラップ二択クイズ! 3秒以内に答えるのよ?」

「はぁー? おめぇ、何言ってんの。そんなクイズって、子供じゃあるめーし・・・」
 
「これ、盗賊としての、瞬発力とかとっさの判断力とかが試されるんだってー。やってみる?」

挑戦的な眼差しで、にっこり笑いかけると、案の定あいつは乗ってきた

「へぇー・・・・・おもしれぇじゃん」

準備、完了。




「第一問!緑と黒なら?」

「・・・は?」

「3秒以内!」

「み、緑!」

「第二問!犬と猫なら?」

「犬!」

「第三問!ドーマとシルバーリーブなら?」

「ドーマ!」

「第四問!ブロンドとブルネットなら?」

「ブロンド!」

「第五問! ・・・目の前にあるお宝と囚われてる私、どっちとる?」

「マリーナ」


あまりに、意外で
思わず、目を丸くした。

黙って、問うような顔をすると、トラップはバツが悪そうに、
「やっぱり、お宝。断然、お宝。」と、ぼそぼそと言いながら訂正した。

「とっさの時ってね、人間本音が出るものよ?」

にっこり笑って、そう言うと、

「あに言ってんだよ、騙しやがって!! そんなのあてになんねーよ」

「ふふ、トラップって、面白いくらい簡単に引っかかっちゃって、可愛いのねぇ〜」


そう言うと、本当に面白いくらい真っ赤な顔をして、


「これだから、女は嫌いなんだよ!!!!」

怒った顔で出て行った。



これだから、女は嫌いって・・・


思わず、吹きだしてしまう。



あんたをこんな風にからかえる女、他にはいないでしょう?




後日、今まで以上に目の色をかえて「お宝」「お宝」と叫ぶトラップに、
パーティのメンバーは首をかしげるばかりであったという・・・・・







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